YFZ-R1 B3L 2019 締め付けトルク

🏍 YZF-R1(B3L 2019年式)について

2019年式 YZF-R1(型式B3L)は、ヤマハが誇るスーパースポーツフラッグシップモデル「R1」シリーズの完成形に近い一台です。
この年式では、前モデルに引き続き**クロスプレーン型エンジン(CP4)**を採用し、独特なエンジンフィーリングと強烈な加速性能を実現。さらに、コーナリングABS・トラクションコントロール・ウィリーコントロール・ブレーキ制御(BC)・クルーズコントロールなど、電子制御技術も飛躍的に進化しています。

「走るコンピューター」とも言える最新技術の塊でありながら、ライダーの操作感を損なわないフィーリングは、まさにR1ならではの完成度といえます。

メーカーヤマハ
車種名YFZ-R1
型式B3L
年式2019
オイル交換関係
オイルフィルター17Nm
オイルドレンボルト23Nm
フロント周辺
アクスルシャフト115Nm
アクスルピンチボルト21Nm
キャリパー固定ボルト35Nm
ブレーキディスク固定ボルト17Nm
ブレーキホースオイルボルト32Nm
ステムナット115Nm
トップブリッジピンチボルト26Nm
ロアーステムピンチボルト23Nm
ハンドルピンチボルト32Nm
リア周辺
アクスルシャフト190Nm
キャリパーピンボルト(前側)27Nm
キャリパー固定ボルト(後側)12Nm
ブレーキディスク固定ボルト30Nm
ブレーキホースオイルボルト32Nm
リアサスリンクプレート40Nm
スプロケット
ドライブスプロケット140Nm
ドリブンスプロケット100Nm

🔧 トルク表の見方と使い方

当ページに掲載されているトルク値は、ヤマハ純正のサービスマニュアルに基づいた信頼性の高いデータです。
電子制御が複雑化したB3L型では、トルクの過不足によるセンサートラブル・フィードバック異常が走行性能に直結します。

✅ 例えば…

  • 緩すぎる → ABS/IMU誤作動、部品脱落
  • 締めすぎる → センサー破損、ボルト折損、共振

→ これらを防ぐには、トルクレンチを使用して規定値で確実に締め付けることが必須です。


🛠 整備時に注意したいポイント

フロントフォーク周辺(アクスルシャフト・ピンチボルト)

倒立フォーク&ラジアルキャリパーの構造により、締め付けの不均等がブレーキ制動や旋回性能に悪影響を与えます。規定トルクを左右均等に、段階的に締めることが大切です。

マフラー周辺(O2センサー・サイレンサー取り付け部)

B3L型はO2センサーや排気バルブ制御が複雑になっているため、過剰な締め付けでセンサー損傷・エラーコードの原因になります。整備時にはトルク+配線保護の意識が重要です。


👶 初心者でもできるDIYメンテナンス

  • エンジンオイル交換
     アクセス性は高く、DIYにも向いています。ドレンボルトは約30Nmで締め付け。締めすぎるとオイル漏れやネジ山破損の恐れあり。
  • チェーンの清掃・張り調整
     高トルクモデルのため、チェーンへの負荷が大きく、500〜1000kmごとの点検が理想。たるみは25〜30mmを目安に。リアアクスルナットの締め直しは約100Nm前後。