
🏍 ZX-10R(ZX1000C・2004年式)
2004年に登場したZX-10R(型式:ZX1000C)は、Kawasakiがレースでの勝利を目指して開発した初代リッタークラススーパースポーツです。それまでのZZRシリーズとは一線を画し、徹底的に「軽量・高出力・高剛性」を追求。
最高出力は175psを発揮し、乾燥重量はわずか170kg台と、当時としては驚異的なパワーウェイトレシオを誇りました。スリムな車体と俊敏なハンドリング性能が魅力で、現在も熱狂的なファンが多いモデルです。
メーカー | カワサキ |
車種名 | ZX-10R |
型式 | ZX1000C |
年式 | 2004 |
オイル交換関係 | |
オイルフィルター | 31Nm |
オイルドレンボルト | 20Nm |
フロント周辺 | |
アクスルシャフト | 108Nm |
アクスルピンチボルト | 20Nm |
キャリパー固定ボルト | 34Nm |
パッドピン | 15Nm |
ブレーキディスク固定ボルト | 27Nm |
ブレーキホースオイルボルト | 25Nm |
ステムナット | 78Nm |
トップブリッジピンチボルト | 30Nm |
ロアーステムピンチボルト | 20Nm |
ハンドルピンチボルト | 25Nm |
フォークセンターボルト | 23Nm |
リア周辺 | |
アクスルシャフト | 108Nm |
キャリパー固定ボルト | 25Nm |
ブレーキディスク固定ボルト | 27Nm |
ブレーキホースオイルボルト | 25Nm |
リアサスリンクプレートforSUS | 34Nm |
リアサスリンクプレートforFRM | 34Nm |
リアサスリンクプレートforARM | 59Nm |
スプロケット | |
ドライブスプロケット | 125Nm |
ドリブンスプロケット | 59Nm |
🔧 トルク表の活用方法と注意点
このページに掲載されているトルク数値は、カワサキ純正マニュアルを参考にしたもので、整備時の安全と正確な作業のために非常に重要です。
✅ たとえば:
- 締めすぎ → ボルトの破損・フレームクラックの原因
- 緩すぎ → 振動による脱落、部品のズレや異音発生
→ トルクレンチを使って、必ず規定値で締め付けましょう。
🛠 整備時に特に気をつけたいポイント
フロントアクスルシャフト・ピンチボルト
この世代は剛性の高い倒立フォークを採用しており、締め付けトルクのバランスが直進性とコーナリング性能に大きく影響します。
ピンチボルトは左右交互に段階的に締め、偏りを避けましょう。
リアアクスル・スプロケット周辺
高出力を受け止める駆動系は、トルク管理のズレが大きな事故につながることもあります。
リアアクスルナットは規定トルク(約108Nm)で確実に締め付けるのが基本です。
👶 DIY初心者におすすめのメンテナンス
- オイル交換
この年式ではカウルの構造が比較的シンプルで、ドレンボルトへのアクセスも良好。締め付けトルクは約34Nm。締めすぎに注意。 - チェーン清掃・調整
たるみの目安は25〜30mm。調整後はリアアクスルを再度規定トルクで締め、ロックナットの緩みがないか確認しましょう。