S1000RR K67 2019 締め付けトルク

🏍 BMW S1000RR(K67・2019年式)

2019年モデルのBMW S1000RR(型式:K67)は、BMWが誇るスーパースポーツの完全刷新版。初代から続く左右非対称フェイスを廃止し、よりシャープかつレーシーなデザインに生まれ変わりました。エンジンには可変バルブタイミング機構「ShiftCam(シフトカム)」を初搭載。低中速トルクと高回転パワーを両立し、ストリートもサーキットも1台でこなせる万能マシンとして高い評価を得ています。

また、ライディングモード、トラクションコントロール、ウィリーコントロール、ブレーキスライドアシスト、6軸IMUなど、電子制御装備はフルスペック。もはや「電子の鎧をまとったバイク」と呼ばれるほどの完成度を誇ります。

メーカーBMW
車種名S1000RR
型式K67
年式2019
オイル交換関係
オイルフィルター11Nm
オイルドレンボルト28Nm
フロント周辺
アクスルシャフト50Nm
アクスルピンチボルト19Nm
キャリパー固定ボルト38Nm
パッドピン8Nm
ブレーキディスク固定ボルト19Nm
ブレーキホースオイルボルト24Nm
ステムナット100Nm
トップブリッジピンチボルト19Nm
ロアーステムピンチボルト19Nm
ハンドルピンチボルト19Nm
リア周辺
アクスルシャフト125Nm
ブレーキディスク固定ボルト18Nm
ブレーキホースオイルボルト24Nm
スプロケット
ドライブスプロケット120Nm
ドリブンスプロケット110Nm

🛠 注意すべき整備ポイント

🔹 アクスルナット・ピンチボルト周辺

倒立フォーク+ShiftCamエンジン搭載により、フロントの接地感とトラクションコントロールの連携が非常に繊細です。アクスルシャフトと左右ピンチボルトは、段階的かつ均等に締め付けることが重要です。

🔹 チェーン・スプロケット・リアアクスル

スプロケットやチェーンのガイドプレートには「脱落防止加工」がされており、トルク管理が狂うとチェーン鳴きや異常摩耗が起こります。リアアクスルナットの締め付けトルク(例:100Nm前後)を厳守してください。


👶 DIYでできる定期メンテナンスポイント

  • エンジンオイル交換
     アンダーカウルの取り外しが必要ですが、BMWは整備性も優秀。ドレンボルトのトルクは通常30~35Nm程度。
     オイルフィルターも専用レンチで交換できます。
  • チェーン清掃・張り調整
     ShiftCamによる低速トルクが強力なため、チェーンへの負担が大きめ。500km〜1000kmごとの清掃+注油+張り調整が推奨されます。