ZX-10R ZX1000E 2008 締め付けトルク

🏍 ZX-10R(ZX1000E・2008年式)

2008年モデルのZX-10R(型式:ZX1000E)は、カワサキが誇るリッタークラスのスーパースポーツ。前モデルからのフルモデルチェンジにより、エンジン出力・車体剛性・電子制御のすべてが進化しました。

特徴的なのは、ラムエア対応の大型インテークと、ツインインジェクター搭載の新型エンジン。また、当時としては珍しいオーバル型マフラーも目を引くデザインで、サーキット志向のファンから高い支持を得ています。

メーカーカワサキ
車種名ZX-10R
型式ZX1000E
年式2008
オイル交換関係
オイルフィルター17Nm
オイルドレンボルト30Nm
フロント周辺
アクスルシャフト127Nm
アクスルピンチボルト20Nm
キャリパー固定ボルト34Nm
パッドピン15Nm
ブレーキディスク固定ボルト27Nm
ブレーキホースオイルボルト25Nm
ステムナット108Nm
トップブリッジピンチボルト20Nm
ロアーステムピンチボルト30Nm
ハンドルピンチボルト25Nm
フォークセンターボルト23Nm
リア周辺
アクスルシャフト108Nm
キャリパー固定ボルト25Nm
ブレーキディスク固定ボルト27Nm
ブレーキホースオイルボルト25Nm
リアサスリンクプレートforSUS34Nm
リアサスリンクプレートforFRM34Nm
リアサスリンクプレートforARM59Nm
スプロケット
ドライブスプロケット125Nm
ドリブンスプロケット59Nm

🔧 トルク表の活用と整備時の注意点

このページに記載されたトルク数値は、カワサキ純正サービスマニュアルに基づいたものです。
ZX-10Rは高出力・高振動の特性を持つため、トルク管理のミスが重大な不具合を引き起こすリスクがあります。

✅ 例:

  • 締めすぎ → ボルトの破断・フレームの歪み・センサートラブル
  • 緩すぎ → ボルト脱落・ブレーキキャリパーずれ・ハンドリング不良

整備の際は必ずトルクレンチを使い、適切な数値で締め付けるのが基本です。


🛠 整備時に特に注意すべきポイント

フロント周り(アクスルシャフト・ピンチボルト)

倒立フォーク+ラジアルマウントキャリパーの構成は非常に高性能ですが、締め付けトルクがアンバランスになるとブレーキ性能や直進安定性に悪影響が出ます。
ピンチボルトは左右交互・均等に締めるようにしましょう。

スプロケット・チェーン関連

高トルクなZX-10Rでは、リアスプロケットやチェーン引きアジャスターの緩みが走行中の異音や操縦不安定の原因になります。
チェーン調整後は必ずリアアクスルナット(約100Nm)をトルクレンチで再確認しましょう。


👶 DIY初心者におすすめのメンテナンスポイント

  • エンジンオイル交換
     カウルの取り外しが最初の関門ですが、慣れれば簡単。ドレンボルトは30〜35Nmで締めましょう。締めすぎるとオイル漏れやネジ山の破損につながります。
  • チェーン清掃・調整
     500〜1000kmごとに清掃・注油が理想。張りすぎはリアハブの負荷増、緩すぎはチェーン暴れにつながります。たるみ量は25〜30mmが目安です。