GSX1300R HAYABUSA EJ11A 2021 締め付けトルク

🏍 GSX1300R HAYABUSA(EJ11A・2021年式)について

2021年に発売された3代目ハヤブサ(型式:8BL-EJ11A)は、スズキが誇るフラッグシップモデルのフルモデルチェンジ版。デザインは初代から続く流線型のフォルムを継承しつつ、より現代的で引き締まった印象を持つスタイリングへと進化しました。

エンジンは先代から引き継いだ1340cc水冷直列4気筒をベースに、圧縮比向上・フリクション低減・吸排気系の最適化が施され、トルク特性がよりスムーズかつ力強くなりました。

メーカースズキ
車種名GSX1300R HAYABUSA
型式EJ11A
年式2021
オイル交換関係
オイルフィルター15Nm
オイルドレンボルト35Nm
フロント周辺
アクスルシャフト100Nm
アクスルピンチボルト23Nm
キャリパー固定ボルト39Nm
パッドピン15Nm
ブレーキディスク固定ボルト23Nm
ブレーキホースオイルボルト23Nm
ステムナット90Nm
トップブリッジピンチボルト23Nm
ロアーステムピンチボルト23Nm
ハンドルバークランプ23Nm
ハンドルバーホルダーボルト23Nm
ステアリングダンパーボルト 23Nm
フォークセンターボルト23Nm
リア周辺
アクスルシャフト100Nm
キャリパーピンボルト32Nm
キャリパー固定ボルト17Nm
パッドピン15Nm
ブレーキディスク固定ボルト35Nm
ブレーキホースオイルボルト23Nm
リアサス取付ボルト 上部50Nm
リアサスリンクプレートforSUS78Nm
リアサスリンクプレートforFRM,ARM78Nm
スプロケット
ドライブスプロケット150Nm
ドリブンスプロケット60Nm

🔧 ハイテク車両こそ正確なトルク管理が必要

3代目ハヤブサは電子制御が充実している分、車体各部の整備精度がライディング品質に直結します。とくにサス周り・ハンドル周り・駆動系のトルクミスは、電子制御と干渉し予期しない挙動を生むおそれがあります。

✅ たとえば:

  • ピンチボルトの締めすぎ → フロントフォークの作動不良
  • センサーマウントボルトの緩み → IMUの誤動作

🛠 特に注意したい整備ポイント

🔹 センサーマウント・アクスル周辺

IMUやスピードセンサーは、マウントトルクがズレるだけで挙動に誤差が出ることがあります。小トルク指定(8〜12Nmなど)を守る必要があります。

🔹 スイングアーム・リンク周辺

リアサスやリンク部の整備も要注意。ハヤブサは車重が重く、締めトルク不足で異音・破損のリスクがあります。


👨‍🔧 DIYユーザー向け整備アドバイス

  • オイル交換(ドレンボルト:通常30Nm前後)
     最新ハヤブサでもドレンやフィルターの構造は基本通り。締めすぎ厳禁です。金属製ワッシャーの再利用には注意。
  • チェーン調整・メンテナンス
     3代目も2代目と同様、走行中のチェーンたるみがパワーデリバリーに大きく影響します。500〜800kmごとの清掃・注油がおすすめです。