YFZ-R1 2CR 2015 締め付けトルク

🏍 YZF-R1(2CR 2015年式)について

YZF-R1(型式2CR)は、2015年にフルモデルチェンジされたヤマハのフラッグシップスーパースポーツモデルで、MotoGPマシン「YZR-M1」の技術を本格的に市販車へ落とし込んだ一台です。

このモデルでは、軽量化されたアルミ製デルタボックスフレーム、クロスプレーン型エンジン、IMU(6軸姿勢センサー)搭載の電子制御システムを搭載し、完全な電子制御スポーツバイクとして登場しました。
ABS、トラクションコントロール、リフトコントロール、クイックシフターなど、多くの最新技術が標準装備されています。

メーカーヤマハ
車種名YFZ-R1
型式2CR
年式2015
オイル交換関係
オイルフィルター17Nm
オイルドレンボルト23Nm
フロント周辺
アクスルシャフト115Nm
アクスルピンチボルト21Nm
キャリパー固定ボルト35Nm
ブレーキディスク固定ボルト17Nm
ブレーキホースオイルボルト32Nm
ステムナット115Nm
トップブリッジピンチボルト26Nm
ロアーステムピンチボルト23Nm
ハンドルピンチボルト32Nm
リア周辺
アクスルシャフト190Nm
キャリパーピンボルト(前側)27Nm
キャリパー固定ボルト(後側)12Nm
ブレーキディスク固定ボルト30Nm
ブレーキホースオイルボルト32Nm
リアサスリンクプレート40Nm
スプロケット
ドライブスプロケット140Nm
ドリブンスプロケット100Nm

🔧 トルク表の見方と整備の基本

このページに掲載されている締め付けトルク値は、ヤマハ純正サービスマニュアルをもとに構成された正確な情報です。
電子制御化が進んだ2CRでは、センサー部やECU制御が関連するボルトも多く、トルク管理の重要性がより高くなっています。

✅ 緩み:ABS・センサーエラー、走行中の異常挙動につながる可能性あり
✅ 締めすぎ:パーツ破損、誤作動、ねじ山潰れのリスク

トルクレンチを使用し、規定値に従って締め付けることが整備の基本です。


🛠 YZF-R1(2CR)で特に注意したい整備ポイント

フロントフォーク&アクスルボルト周辺

電子制御によるブレーキ・荷重制御が働くため、フロント周りの締め付け精度が車体制御に直結します。ピンチボルトやアクスルナットは規定トルクで対角・均等に締めることが重要です。

ECU・センサー取り付け部

ECUやIMUに関係するボルト類は指定トルク+締め順が定められている場合もあります。必ずマニュアルを参照しながら作業を行いましょう。


👶 DIY初心者におすすめの整備ポイント

  • オイル交換
     ドレンボルトは車体下部にあり、アクセス性も良好。締め付けトルクは30〜35Nmが目安です。オイルフィルター交換時もトルクレンチでの管理が理想。
  • チェーン清掃・調整
     高回転・高出力バイクのため、チェーンメンテナンスは非常に重要です。500〜800kmごとの清掃・注油を推奨。たるみ量は25〜30mmが適正範囲。調整後はリアアクスルナットのトルク(およそ90〜100Nm)を確認。