
🏍 YZF-R1(4C8 2007年式)
YZF-R1(4C8型)は、2007年に登場した第4世代のR1で、ヤマハのスーパースポーツにおけるさらなる進化を象徴するモデルです。バルブ駆動方式が従来の5バルブから4バルブに変更され、よりシャープで高回転型の出力特性を獲得しています。
また、ヤマハ独自のYCC-T(電子制御スロットル)やYCC-I(可変吸気システム)を搭載し、電子制御によるライディング性能の向上が大きな特徴です。公道でも扱いやすく、サーキットでは鋭いレスポンスを発揮する万能な1台として人気を集めました。
メーカー | ヤマハ |
車種名 | YFZ-R1 |
型式 | 4C8 |
年式 | 2007 |
オイル交換関係 | |
オイルフィルター | 17Nm |
オイルドレンボルト | 43Nm |
フロント周辺 | |
アクスルシャフト | 91Nm |
アクスルピンチボルト | 21Nm |
キャリパー固定ボルト | 35Nm |
ブレーキディスク固定ボルト | 18Nm |
ブレーキホースオイルボルト | 30Nm |
ステムナット | 113Nm |
トップブリッジピンチボルト | 26Nm |
ロアーステムピンチボルト | 23Nm |
ハンドルピンチボルト | 17Nm |
フォークセンターボルト | 23Nm |
リア周辺 | |
アクスルシャフト | 150Nm |
キャリパーピンボルト(前側) | 27Nm |
キャリパー固定ボルト(後側) | 22Nm |
ブレーキディスク固定ボルト | 30Nm |
ブレーキホースオイルボルト | 30Nm |
リアサスリンクプレート | 44Nm |
スプロケット | |
ドライブスプロケット | 85Nm |
ドリブンスプロケット | 100Nm |
🔧 トルク表の見方と整備の基本
このページに掲載されている締め付けトルク値は、ヤマハ純正のサービスマニュアルに基づいて整理されています。
正確なトルクでボルト・ナットを締め付けることで、各パーツの性能が正しく発揮され、事故やトラブルを防ぐことができます。
✅ 整備時の注意点
- トルク不足:緩み、異音、パーツ脱落の原因
- トルク過多:ネジ山の潰れや部品の破損リスク
→ 整備の基本は“正確なトルク管理”です。
🛠 YZF-R1(4C8)整備で気をつけたいポイント
フロントアクスル&ピンチボルト
倒立フロントフォーク+ラジアルマウントブレーキの組み合わせにより、締め付けバランスの悪さがハンドリングや制動性能に直結します。規定トルクを守り、左右均等に締め付けましょう。
マフラーステーおよびサブフレーム接合部
高回転・高振動な特性のため、マフラー周辺のステー類も緩みやすくなります。ステーのトルクチェックは定期的に実施することが推奨されます。
👶 DIY整備初心者向けおすすめ作業
- オイル交換
サービスホールからアクセスしやすく、DIYでも十分対応可能。**オイルドレンボルトの締め付けは30Nm前後が目安。**締めすぎはオイル漏れやボルトの損傷につながるため注意。 - チェーン清掃&張り調整
高出力モデルなのでチェーンへの負荷が大きく、500〜1000kmごとの点検・清掃が理想です。たるみの目安は25〜35mm。調整後はリアアクスルナットを正確なトルクで締め直しましょう。