
🏍 YZF-R1(5VY 2004年式)について
YZF-R1(5VY型)は、2004年にフルモデルチェンジされた第3世代のR1で、センターアップマフラーやラムエアダクト付きフロントフェイスなど、視覚的にも機能的にも大きな進化を遂げたモデルです。
特に、フレーム・足回り・エンジンのバランスが極めて高く、ストリートからサーキットまで高次元で対応可能。
高回転型の水冷直列4気筒エンジンは、1万rpmを超えてからの伸びが鋭く、リッターSSの中でも“攻めるためのバイク”として多くのライダーに支持されました。
メーカー | ヤマハ |
車種名 | YFZ-R1 |
型式 | 5VY |
年式 | 2004 |
オイル交換関係 | |
オイルフィルター | 17Nm |
オイルドレンボルト | 43Nm |
フロント周辺 | |
アクスルシャフト | 91Nm |
アクスルピンチボルト | 20Nm |
キャリパー固定ボルト | 35Nm |
ブレーキディスク固定ボルト | 18Nm |
ブレーキホースオイルボルト | 30Nm |
ステムナット | 113Nm |
トップブリッジピンチボルト | 26Nm |
ロアーステムピンチボルト | 23Nm |
ハンドルピンチボルト | 17Nm |
フォークセンターボルト | 23Nm |
リア周辺 | |
アクスルシャフト | 150Nm |
キャリパーピンボルト(前側) | 27Nm |
キャリパー固定ボルト(後側) | 22Nm |
ブレーキディスク固定ボルト | 30Nm |
ブレーキホースオイルボルト | 30Nm |
リアサスリンクプレート | 44Nm |
スプロケット | |
ドライブスプロケット | 85Nm |
ドリブンスプロケット | 100Nm |
🔧 トルク表の見方と重要性
このページに掲載されているトルク値は、ヤマハ公式のサービスマニュアルをもとに整理したものです。
整備時には、必ずこのトルク値を参考にしながらトルクレンチを使用することが安全整備の基本です。
✅ なぜトルク管理が重要なのか?
- 緩み → 高速走行中の部品脱落やガタつき
- 締めすぎ → ネジ山破損・ボルト折損・フレームクラック
→ 正確なトルク管理がバイクの寿命を左右します。
🛠 整備で特に注意したいポイント
フロントフォーク周辺(ピンチボルト・アクスルシャフト)
倒立フォークとラジアルマウントキャリパーを採用したことで、フロント周りの剛性が非常に高くなっています。
このため、トルクの偏りや締めすぎは、ハンドリングに悪影響を及ぼすことがあります。必ず対角・均等に締め付けましょう。
エキゾーストマフラー固定部
センターアップ構造により、リアセクションへの負荷が高まっているため、排気系のボルト類もトルク管理が重要です。締めすぎはパイプ割れ・フレームへの応力集中の原因になります。
👶 DIY初心者におすすめの整備ポイント
- オイル交換
エンジン下部のドレンボルトは比較的アクセスしやすく、DIYでの作業も問題なし。締め付けトルクは30〜35Nmが目安。締めすぎるとオイル漏れやボルト折損の原因になるため注意。 - チェーン調整
高出力のため、チェーンの伸びが早め。走行500〜1000kmごとにチェックし、たるみは25〜30mm程度が目安。調整後はリアアクスルナットを正確なトルクで締め直すことが重要です。